3月8日は、イタリアで男性が女性へミモザを贈る日。
その話を聞いてミモザを購入しました。
ふわふわの黄色い小花が無数に集まる可憐な姿。
「これは絵にしたい」と思った瞬間、同時にこう感じました。
…これ、全部描くの?
黄色い粒の集合体。
普通に描くと確実に挫折します。
そこで今回は、
マスキングインクを使った水彩技法で挑戦してみました。
なぜマスキングするの?
水彩画は「白い絵の具」で白を描くよりも、
紙の白を活かした方が圧倒的に美しい。
でも、問題があります。
白を残すのはとにかく難しい。
特にこんな場面:
- 雪景色
- 木漏れ日
- 光の当たる葉
- 小さな花の群れ(今回のミモザ)
そこで活躍するのがマスキングインク。
あらかじめ白く残したい部分を保護しておけば、
大胆に着彩できる。
攻めの水彩が可能になる。
使用画材
マスキングインク
すぐ乾燥するため、使用後は必ず密閉。
開けっぱなしは厳禁です。
クリーナー(筆洗浄用)
マスキングは筆に残ると固まります。
通常の水洗いだけでは不十分なので専用クリーナー推奨。
水彩紙
発色とにじみの表情を左右する重要素材。
画用紙だとマスキングを剥がすときに紙の表面が負けてしまうことがあります。
水彩紙など表面強度のあるものがおすすめです。
手順|ミモザを描く流れ
① 下書き

完成後に目立たない程度に、軽くアタリを取る。
描き込みすぎないのがポイント。
② マスキング

花の黄色い部分を一粒ずつ保護。
全部描く必要はありません。
ランダムでOK。
「全部描く」から
「抜いて見せる」へ思考を切り替える
③ 着彩1|ウェットオンウェット

マスキングが完全乾燥したら、
- 紙をたっぷり濡らす
- 乾く前に絵の具を落とす
ここで遊びます。
- 影は濃く
- 奥は薄く
- にじみを楽しむ
細かい花は気にしない。
今は「空気」を描く時間。
④ マスキング剥がし

完全乾燥後に剥がします。
- 指でもOK
- 消しゴムは色が薄くなる場合あり
- 専用ラバークリーナーが理想
白が現れた瞬間、
一気に立体感が出ます。
この瞬間が気持ちいい。
⑤ 着彩2|花を仕上げる

白抜き部分を黄色で着彩。
ここで初めて「花」になります。
スパッタリングも効果的。
粒感が一気に増します。
完成
マスキングを使うだけで、
- 作業効率アップ
- 白の輝き確保
- 表現の幅拡張
水彩が一段レベルアップします。

参考書籍
技法研究にとても参考になった一冊。
羽ペンを自分用に削って使うなど、
作家ごとの工夫も面白い。
「白を残す」ことの重要性が体系的に理解できます。
まとめ|マスキングは「保険」ではなく「武器」
以前は「面倒そう」と思っていました。
でも今は違います。
マスキングは守りではなく、
大胆に攻めるための技法。
細かいモチーフに挑戦したいなら
避けては通れません。
もしあなたが
- 白を綺麗に残せない
- 小花を描くと疲れる
- 水彩の幅を広げたい
そう思っているなら、一度試してみてください。
表現が一段階変わります。
ミモザじゃなくてもいい。
小さな白い花からでもいい。
次の一枚で、
マスキングを使ってみませんか?

