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海外での活躍も視野に『学校では教えてくれないアーティストのなり方』

いつも通り本屋をブラついているとこの本と目が合った

『学校では教えてくれないアーティストのなり方』

ニューヨークでギャラリーを経営している

アートディレクターの私が

学校では教えてくれない

アートで食べていく方法を

アーティスト志望のあなたに

教えます。

本文より抜粋

一番高い棚の背表紙しか見えてなかったこの本がなんとなく気になって手に取ってみた。

最近はkindleで読むばかりだったが、久しぶりに紙の本を触ってみると気持ちよい。

まず、この本は以下のような人に繰り返し読むことを勧めている。(一部抜粋)

  1. アーティスト仲間がいない
  2. 海外での活動方法がわからない
  3. 金銭的に厳しい
  4. 絵が売れると思っていない
  5. アート制作しているが日常に追われている
  6. アートは趣味の域で諦めている
  7. 他人の評価が気になりすぎる
  8. 経歴にコンプレックスがある
  9. 売れる作品と作りたい作品が一致しないと思っている
  10. アートで生活することが無理だと諦めている

要はアーティストになりたい人に向けて書かれた啓発的テクニック本です。

日本と世界

日本のアーティストと世界のアーティストの違いを分かりやすく説明してくれている。

日本ではまず美大を出て、専門家に評価されてからでないとアート市場に出られないすごく限られた市場であるということ。

対してニューヨークのアーティストの場合はまず作品を作り、展示を繰り返してファンを作っていく。

美大を出ていないというコンプレックスをお持ちの方は安心してください。そう、アーティストになりたいのなら、[keikou]作品を描いて、多くの人に見て貰えばいいのです。[/keikou]

わたし自身、美大を出ておらず少なからずコンプレックスを持っていた時期があったのでこの言葉は沁みますね。これからはニューヨークスタイルで行こう!そうゆうことです。

自分の中にあるアートを探せ

自分にしか作れないものを作ること。

アートは何か特別なものではなく、自分の日常に潜んでいるもの。

絵筆がなければ手で描けばいい。

熱いパトスが伝わって来る。

美大に行けずアルバイトに勤しむ日々、梱包用に持っていたマジックで靴下に描き殴ったことがあるが、あれは今思えば自分の中に潜んでいた根源的なアートなのだなと思う。

アートは習うものではなく、そういった自分の中に眠る創造力、妄想、イメージ等に気づき、それを掘り起こし、作品にぶつけ、昇華させることなのかもしれない。

アーティストステートメントを発信しろ!

著者はアーティストとして活動していくためには、セルフプロモーションが大事だと言っている。

「私はこんなアーティストです。こんな絵を描いてます。」といったアーティストバイオグラフィーが必要らしい。これはダイヤにとっての鑑定書のようなもので、自分をアーティストだと証明する大事なもの。これがあるのとないのでは絵の価値にも関わってくるらしい。

ドキッとする言葉が書いてある・・・!

自分のことを詳しく伝えられないのに絵を愛してもらおうなんて虫が良すぎ。

自分にもビンビンに思い当たる節がありますが、国民性なのか自己主張を抑えるところがありますよね。相手ももちろん尊重しつつ、自分のことをしっかり伝えられるようになりたいものです。

総評

この本は他にも海外ギャラリーへの連絡の仕方から梱包、展示方法の仕方など多岐にわたって解説してくれている。

後半は海外での活動方法などに重点が置かれているため国内での作家志望にとってはあまり意味をなさないかもしれない。しかし、国内外問わずアーティストに必要なマインドやテクニックを知ることができるこの本は、アーティストにとって力になってくれる本の一つで間違いない。

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