水彩紙おすすめ8選|水彩画・イラストに最適なスケッチブックの選び方

水彩画や水彩イラストを描くとき、紙選びはとても重要です。

水彩画を描いてみたいけれど、
「どんな紙を選べばいいのかわからない」と迷う人は多いです。

  • 今使っている紙がしっくりこない
  • にじみや発色が思った通りにならない
  • もっと自分の表現に合う紙を探したい

と感じている方も多いのではないでしょうか。

水彩画では、紙の違いがそのまま作品の仕上がりに影響します。

実際、同じ絵具でも紙が変わるだけで

  • 発色
  • にじみ方
  • 描きやすさ

が大きく変わります。

この記事では、画材店勤務の経験を活かし、実際に触れてきた水彩紙の中から

イラストや水彩画におすすめの水彩紙・スケッチブックを厳選して紹介します。

水彩紙の選び方も詳しく解説しているので、
自分に合った紙を見つける参考にしてみてください。

目次

水彩紙と画用紙の違い

「絵を描く紙」と聞くと、画用紙を思い浮かべる方も多いと思います。

もちろん画用紙でも水彩画は描けますが、
水彩画には、専用の水彩紙の方が圧倒的に描きやすいです。

その理由は、水彩紙が水を使うことを前提に作られている紙だからです。

主な違いは次の3つです。

  • 滲みをコントロールするサイジング加工
  • 水に耐える厚みと強度
  • 表面の紙目(テクスチャ)

これらの違いによって、水彩紙は

  • にじみ
  • ぼかし
  • グラデーション

などの水彩表現がしやすくなっています。

水彩紙の選び方

水彩紙を選ぶときは、次のポイントを見ると自分に合った紙を見つけやすくなります。

  • 紙目(表面の凹凸)
  • 素材
  • 厚さ
  • 仕様

それぞれ解説していきます。

水彩紙の紙目(テクスチャ)

水彩紙には、表面の凹凸の違いによっていくつかの種類があります。

紙目によって表現できるタッチが変わるので、
自分の描き方に合わせて選ぶことが大切です。

細目(スムース / Hot Press)

表面がなめらかで、細かい描写がしやすい紙です。

  • キャラクターイラスト
  • ボタニカルアート
  • 緻密な描写

などに向いています。

ペンやミリペンを併用するイラスト制作にもおすすめです。

中目(Cold Press / Not)

最も一般的で、クセが少ない紙目です。

にじみやぼかしなど、水彩画らしい表現がしやすく、
初心者から上級者まで幅広く使われています。

迷ったらまずは中目を選ぶと失敗しにくいです。

荒目(Rough)

表面の凹凸が大きく、ザラザラした質感の紙です。

  • かすれ
  • ラフなタッチ
  • 空気感のある表現

を作りやすく、風景画やスケッチに向いています。

水彩紙の素材

主な素材としてパルプ、コットン、そして両方の混合などがあります。材質が変わることで吸水性、水の弾きなどに違いが出てきます。

パルプ

比較的安価で扱いやすい素材です。

  • 色が鮮やかに出やすい
  • 紙の上で絵具が動きやすい

という特徴があります。

淡彩画やイラスト用途に向いています。

コットン

高級水彩紙の多くはコットン100%です。

  • 吸水性が高い
  • 重ね塗りに強い
  • 長期保存に向いている

作品制作をする場合はこちらがおすすめです。

コットンパルプ混合

パルプとコットンの特徴をバランスよく合わせたタイプです。

  • 扱いやすい
  • コストも抑えられる

初心者にも使いやすい水彩紙です。

水彩紙の厚さ

水彩紙は g/㎡ という単位で厚さが表記されています。

数字が大きいほど厚い紙になります。

目安としては

  • 180g前後 → スケッチ向き
  • 300g前後 → 作品制作向き

薄い紙は水を多く使うと波打ちやすいため、
必要に応じて水張りをすると描きやすくなります。

スケッチブックの種類

水彩紙は様々な形状で販売されています。

ブロックタイプ

四辺が糊で固定されたタイプ。

紙がヨレにくく、水張りなしでも描けるため
水彩画の作品制作に人気の形式です。

リングタイプ

ページをめくりながら描けるスケッチブック。
外でのスケッチや淡彩画などに便利です。

パッドタイプ

上部が糊で綴じられたタイプ。

使い終わったら簡単に切り離すことができます。

ロール

大作向きのロールタイプ。好きなサイズで切り取って使うことができる。ロール状のため、丸まったクセが強く、自分で水張りなどして使う必要がある。

平版

高級水彩紙などに多い平判タイプ。560×760mmの中判サイズで10枚入りになっていることが多く、画材屋さんなどでは1枚から変えることも多い。

イラストボード

1mm~3mmの厚紙に貼ってあるボードタイプ。イラストの公募などで使うことが多い。薄いのは反りやすい。

用途別おすすめの水彩紙

さて、色々と紹介してきましたが、描き方、スタイル、描くもの、予算等によってある程度絞っていくことができます。まず最初の1冊を選ぶヒントにしてみてください。

キャラクターイラストを描く人

キャラクターイラストを描く人は、細目〜中目のサラサラしたパルプ紙が描きやすくておすすめ。
ペン先を使う場合、荒目だと線が凸凹したり、ペン先が引っかかって描きにくい。
水彩絵具での着彩ならヴィフアール(細目)がおすすめです。

ボタニカルアートを描く人

植物の特徴を繊細に再現していく必要があるボタニカルアートには細目の水彩紙がおすすめです。

おすすめはウォーターフォード(細目)、エキストラホワイト(極細目)など。

人物画を描く人

人物画をメインで描く人にはクリーム色やナチュラル色の紙が人肌の柔らかい表現ができるのでおすすめです。

ランプライトウォーターフォードナチュラルなど。

淡彩スケッチを描く人

外で数多くのスケッチを描きたい人には、軽くて同時並行的に描き進めることができる薄口のリングタイプがおすすめです。

ヴィフアール180gホワイトワトソン180gなど。

本格的な水彩作品を制作する人

室内でじっくりと1枚の作品制作を行う人は
コットン製100%の中目〜荒目の紙がおすすめです。

アルシュラングトンプレステージなど。

おすすめ水彩紙・スケッチブック8選

こちらからは実際に使ったことのある水彩紙の中から
おすすめの紙を紹介します。

ヴィフアール

水彩入門者に人気のスケッチブック。

ややベージュがかった優しい紙色が特徴です。

淡彩スケッチや練習用としておすすめです。

ホワイトワトソン

国産水彩紙の定番。

クセが少なく、
安定した描き心地で人気の紙です。

迷ったらまず試したい水彩紙です。

ランプライト

暖かみのある紙色が特徴の水彩紙。
人物画や柔らかい表現に向いています。

ウォーターフォード

あの水彩画家ウィリアム・ターナーを輩出した英国の高級水彩紙。

コットン100%でありながら吸い込みすぎず、綺麗に発色します。
絵の具溜まりの際、エッジ部分が特に好き。

表面強度もあるのでマスキングもできます。
申し分なくバランスの良い紙です。

エキストラホワイト 

イタリア、ファブリアーノ社の高級水彩紙。
白く強靭な紙肌が特徴的でマスキングなどを多用する人にも向いています。
コットン100%ですがサイジングがしっかり施されていて発色もとても鮮やかです。

極細目、細目、荒目の3種類。
(細目は他の紙の中目程度)

ラングトン プレステージ

英国ラウニー社製の高級水彩紙、ラングトンプレステージ。
コットン100%で柔らかな発色。

セザンヌ

ドイツ・ハーネミューレ社の最高級水彩紙です。
高い耐久性(サイジング)と発色の良さが特徴的。
エッジも良く、上級者〜プロ向けの水彩紙です。

アルシュ水彩紙

世界的にも有名なフランスの高級水彩紙。

コットン100%で吸収性が非常に高く、重ね塗りを多用する水彩画に向いています。

落ち着いた発色で仕上がりにも高級感が出ます。
高価ですが有名な水彩画家たちも愛用していて一度は使いたい紙のひとつです。

おすすめ水彩紙比較表

どの水彩紙を選べばいいか迷った方のために、特徴を一覧でまとめました。

水彩紙紙目素材向いている用途特徴
ヴィフアール細目・中目・荒目パルプ水彩入門・スケッチ柔らかい紙色で扱いやすい
ホワイトワトソン細目・中目・荒目パルプ/コットン水彩画全般国産定番でクセが少ない
ランプライト中目コットン100%人物画暖かい紙色で肌表現がきれい
ウォーターフォード細目・中目・荒目コットン100%水彩作品発色と吸水のバランスが良い
エキストラホワイト極細目・細目・荒目コットン100%イラスト・水彩画白さと強度が高い
ラングトン プレステージ中目・荒目コットン100%水彩作品柔らかな発色
セザンヌ細目・中目・荒目コットン100%本格作品高耐久・高発色
アルシュ細目・中目・荒目・極荒目コットン100%本格作品吸水性が高く重ね塗りに強い

迷ったらこの3つ

初心者 → ヴィフアール
本格作品 → アルシュ
迷ったらとりあえず定番→ ホワイトワトソン

水彩紙のよくある質問

水彩紙は初心者でも高級紙を使うべき?

初心者でも高級水彩紙を使うメリットはあります。
特にコットン100%の水彩紙はにじみや発色が美しく、描きやすさも優れており、水彩の楽しさや醍醐味を実感しやすいです。

ただし価格が高いため、まずはホワイトワトソンなどの比較的扱いやすい紙から始めるのもおすすめです。

水彩紙は何gくらいがおすすめ?

水彩画では 300g/㎡前後 が最もよく使われます。
厚みがあるため紙がヨレにくく、水張りをしなくても描ける場合が多いです。
スケッチ用途なら200g前後でも問題ありません。

水彩紙はどの紙目を選べばいい?

迷った場合は 中目(Cold Press / NOT) がおすすめです。
にじみやぼかしなど水彩らしい表現がしやすく、初心者から上級者まで幅広く使われています。

まとめ|自分に合う水彩紙を見つけよう

今回紹介した水彩紙の中でも、私自身よく使っているのは

ホワイトワトソン
エキストラホワイト
アルシュ

などです。
作風や描き方によって合う紙は変わるので、
いくつか自分で試してみるのがおすすめです。

最近は複数の紙を試せる水彩紙サンプルパックも販売されています。
まずは色々試して、自分の描き方にしっくりくる紙を見つけてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次