いくらにすればいい?絵やイラストの値段のつけ方|相場と価格の決め方

絵を描いていると「欲しい」「譲ってほしい」と言われることがあります。
自分の作品を気に入ってもらえるのはとても嬉しいことですよね。

しかし実際に
・個展で作品を販売する
・イラストの依頼を受ける
・作品を譲ってほしいと言われる

このような場面になると、多くの人が悩むのが

「いくらで売ればいいの?」

という問題です。

「自分の絵なんてお金をもらうほどのものではない」と思ってしまう人も多いですが、作品には

  • 材料費
  • 制作時間
  • 技術
  • 経験

といった価値が含まれています。

今回は、絵やイラストを販売する際の値段のつけ方や相場について、いくつかの考え方をご紹介します。

目次

絵の値段はサイズと画材で変わる

絵画の価格は一般的に

サイズ(号数) × 作家の単価

で決められることが多いです。

例えば駆け出しの画家の場合、

1号あたり1万円

程度で販売しているケースもあります。

サイズ価格例
SM / 1号約1万円
3号約3万円
10号約10万円
50号約50万円

50号で50万円というと高く感じるかもしれませんが、

  • キャンバス
  • 絵の具
  • 制作時間
  • 技術

を考えると決して不自然な価格ではありません。

作品は消耗品ではなく、長く手元に残る芸術作品でもあります。

絵画のサイズ「号」とは?

絵画には「号」という規格サイズがあります。

号数
Fサイズ
(Figure)
人物型
Pサイズ
(Paysage)
風景型
Mサイズ
(Marine)
海景型
Sサイズ
(Square)
正方形
0号
180×140
1号
220×160
220×140
220×120
220×220
SM
227×158
2号
240×190
240×160
240×140
240×240
3号
273×220
273×190
273×160
273×273
4号
333×242
333×220
333×190
333×333
6号
410×318
410×273
410×242
410×410
8号
455×380
455×333
455×273
455×455
10号
530×455
530×410
530×333
530×530
12号
606×500
606×455
606×410
606×606
15号
652×530
652×500
652×455
652×652
20号
727×606
727×530
727×500
727×727
25号
803×652
803×606
803×530
803×803
30号
910×727
910×652
910×606
910×910
40号
1000×803
1000×727
1000×652
1000×1000
50号
1167×910
1167×803
1167×727
1167×1167

この規格サイズを基準に価格を設定すると、作品価格を整理しやすくなります。

現代画家の絵の相場

画家の相場を調べるには
美術年鑑という資料があります。

そこには作家ごとの号単価が掲載されています。
ざっと見てみると、1号あたり2万円〜200万円とかなり幅があります。

価格は

  • 展覧会の実績
  • 受賞歴
  • 所属団体
  • 知名度

などによって変わります。

  • 新人画家 5000円〜1万円
  • 中堅画家 1万〜10万
  • 有名作家 10万〜数百万

絵の値段の決め方3つ

絵の価格を決める方法はいくつかあります。

① 号数で価格を決める

一番シンプルな方法です。

例えば

1号5,000円

と設定すると4号=20,000円

サイズ価格
4号20,000円
10号50,000円

というように計算できます。

展示場所によって価格を調整するのもよいでしょう。

  • 銀座のギャラリー → 高め
  • カフェ展示 → 少し抑える

などです。

② 材料費から計算する

材料費をベースに価格を決める方法です。

材料費
キャンバス+絵の具+額
5,000円

掛け率50%の場合

材料費 ÷ 掛け率 = 販売価格

5,000 ÷ 0.5 = 10,000円

このようにして価格を決めることができます。

③ 市場価格を参考にする

最近では

  • ココナラ
  • minne
  • アートメーター

などのサービスを利用して作品を販売する人も増えています。
同じジャンルの作家の価格を参考にすると、相場が見えてきます。

絵はどこで売れる?絵を販売できるおすすめサイト

ココナラ

スキルやサービスを売買できるオンラインマーケット。
アイコン制作やイラスト制作の依頼など、オーダー形式で絵を販売したい方に向いています。
価格設定も自由にでき、イラストレーターの副業としても人気のサービス。

ココナラ

minne

ハンドメイド作品の販売で有名な国内最大級のマーケット。
イラストや原画作品も出品でき、個人でも気軽に販売を始められます。
作品を購入したい人が集まるため、初めて絵を販売する方にもおすすめ。

minne

メルカリ

フリマアプリとして有名ですが、イラストや原画作品の販売にも利用できます。
利用者数が多いため、作品を見てもらえる機会が多いのが特徴。
手軽に出品できるので、試しに作品を販売してみたい人にも向いています。

メルカリ

アートメーター

アーティストの原画販売に特化したオンラインギャラリー。
作品サイズや画材などを入力すると価格の目安を算出してくれる仕組みがあります。
絵画作品を本格的に販売したい方におすすめのサービスです。

アートメーター

絵を販売できるおすすめサイト比較

サイト販売形式手数料特徴向いている人
minne作品販売約10.56%ハンドメイド作品の大型マーケット。イラストや原画の販売も多い。初めて作品を販売する人
ココナラ依頼制作約22%アイコン・イラスト制作などオーダー形式の販売が可能。イラスト依頼を受けたい人
メルカリ作品販売約10%利用者数が多く、気軽に出品できるフリマアプリ。とりあえず販売してみたい人
アートメーター原画販売約35%絵画販売専門サイト。価格目安を自動計算してくれる。本格的に絵画販売したい人

絵の販売方法には「作品を出品するタイプ」と「依頼を受けて制作するタイプ」があります。
自分の作品をそのまま販売したい場合は minneやメルカリ、アートメーター。
オーダー制作でイラストを描きたい場合は ココナラ がおすすめです。

ゴッホのひまわりは58億円!(1987年当時)

15本のひまわりが入った花瓶
フィンセント・ファン・ゴッホ, Public domain, via Wikimedia Commons
15本のひまわりが入った花瓶
フィンセント・ファン・ゴッホ, Public domain, via Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Van_Gogh_Vase_with_Fifteen_Sunflowers.jpg

新宿にある東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館にある、
ゴッホのひまわりは、なんと58億円で取引されたとか。(現在の価値だと200億円以上とも・・・!)
サイズはおよそP40号程度なので、号あたり1億4500万!ヒャー

絵の価値は人それぞれ|ピカソの伝説

絵の価値はとても不思議です。

欲しい人にとっては
どんな価格でも欲しい

逆に興味がなければ
無料でもいらないということもあります。

有名なエピソードとして、ピカソが30秒で描いた絵を高額で売った話があります。

「30秒で描いたのに高すぎる」と言われたとき、彼はこう答えました。

「30年と30秒で描いたものだ」

技術は長い時間の積み重ねです。

作品にはその価値が含まれています。

自分だけの価格表を作ろう

価格で迷わないためには、自分の価格表を作るのがおすすめです。

サイズ鉛筆・色鉛筆水彩・アクリル油絵
SM5,0008,00010,000
3号15,00024,00030,000
4号20,00032,00040,000
6号30,00048,00060,000

例えば1号あたりの値段を鉛筆・色鉛筆5,000、水彩・アクリル8,000、油絵10,000としてサイズごとにまとめてみました。

このように基準を作ると価格設定がとても楽になります。

絵を売るときに気をつけたいポイント

  • 安売りしすぎない
  • 値段をコロコロ変えない
  • 価格表を作る

趣味でやるなら無料(タダ)であげたり、材料費だけもらうとかでも良いと思うのですが、活動を続けていくのなら遠慮していてはいけません。

絵の値段が高くなる理由

  • 技術
  • 実績
  • 希少性
  • 人気

美大出身、海外留学経験、絵画展入賞実績、所属、販売数、フォロワー数などのプラス要素があれば高くなるだろうなと思います。
絵のおもしろいところは、そういったものが一切なくても、「絵がめちゃくちゃ良ければ」ある人にとっては肩書きや実績なんか簡単に超越出来てしまうということ。

絵が売れない時はどうする?

  • サイズを小さくする
  • 価格を下げる
  • 売れそうな絵に寄せる

自分が良いと思える絵を描ければ、どんな作品でもきっとささる人がいるはず。まだ知られていないだけかもしれません。SNSなどで発信したりマーケティングに力を入れてみるのも良いかもしれません。また、グッズ化するなどして、違う角度から展開してもハマることがあるかもしれません。

イラストの相場

  • SNSアイコン 3,000円〜20,000円
  • 一枚絵 1万〜10万

あとがき

絵やイラストの価格を決める方法はさまざまですが、代表的なのは

  • 号数で決める
  • 材料費から計算する
  • 市場価格を参考にする

この3つです。

大切なのは、自分の作品の価値を信じること。

絵は人によって価値が大きく変わる芸術です。
あなたの作品を好きだと言ってくれる人は、必ずどこかにいます。

自分なりの価格基準を作り、ぜひ作品を世の中に届けてみてください。

絵を売るなら額装してからがおすすめ

作品を販売したり飾るなら、額装することで見栄えが大きく変わります。
せっかくなら、しっかり額に入れてカッコよく高見えさせましょう。

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