油絵の匂い対策|室内制作でも臭わない3つの方法

油絵を描く上で気になることのひとつが、やはり独特の「におい」ですよね。

個人的にはこの匂いも含めて油絵の魅力だと感じていて、わりと好きだったりするのですが、このにおいが理由で油絵を断念してしまったという話や、ご家族の不評を買ってしまい制作しづらくなった…という声もよく耳にします。

専用の制作部屋やアトリエがあれば理想的ですが、なかなか確保できるものでもありません。室内で描く場合、壁紙やカーテン、家具にまで臭いが移ってしまう可能性もあります。

そこで今回は、室内制作でも実践できる油絵の匂い対策として、

  • においの原因
  • 具体的な軽減方法
  • 低臭タイプ画材

をまとめてご紹介します。

目次

そもそも、油絵の臭いの原因は何か?

そもそも油絵の臭いの原因は?

油絵の臭いの主な原因は「画溶液(オイル)」です。

とくに、

  • テレピン(ターペンテイン)
  • ペトロール(石油系溶剤)

といった揮発性油は臭いが強く、苦手に感じる方も多い溶剤です。

揮発性油は名前の通り、時間とともに空気中へ蒸発(揮発)していきます。
この揮発した成分が室内に広がることで、あの独特の油絵臭が充満してしまうのです。

つまり、

「乾いて消える」のではなく
「空気中に拡散している」

という状態なんですね。

では、具体的にどんな対策ができるのか見ていきましょう。

オイルの種類や使い方についてはこちらの記事をご覧ください。

【油絵】オイルはいつ何を使う?画溶液の種類と順番を解説

臭い対策① 換気をする

まずは基本中の基本、換気です。

当たり前に思えますが効果は大きく、

  • 空気の循環
  • 揮発成分の排出
  • 室内滞留の防止

に直結します。

可能であれば、

  • 窓2ヶ所開放
  • サーキュレーター併用
  • 換気扇ON

までやれると理想的。

「描くときだけ開ける」でも体感はかなり変わります。

臭い対策② 無臭タイプの画用液を使う

油絵の匂いが気になる方向けに開発された溶剤があります。

それがオドレス(Odorless)シリーズ

国産画材メーカーから発売されている低臭タイプの画溶液で、「無臭の〜」という意味を持つ名称通り、においを大幅に抑えた設計になっています。

例えば:

  • オドレスペトロール
    → 石油臭を除去した溶剤

実際に嗅いでみると、驚くほどにおいが少なく、室内制作でもかなり扱いやすい印象です。

他にも、

  • オドレスペインティングオイル
  • オドレスルソルバン
  • オドレスパンドル(ワニス)

などラインナップも豊富で、通常溶剤からの置き換えも可能です。

臭い対策③ 水性油絵の具を使う

もう一歩踏み込んだ対策として、水性油絵具を使う方法もあります。

水で描ける油絵具で、溶剤を使わないため臭いが大幅に軽減されます。

仕組みとしては、絵の具に界面活性剤が配合されており、油と水をなじませる「乳化(エマルション)」状態を作っています。

身近な例でいうとマヨネーズのような構造ですね。

  • 油絵の質感はそのまま
  • 水で希釈・洗浄可能
  • 溶剤臭ほぼなし

というメリットがあります。

「室内制作メイン」「家族配慮したい」方にはかなり有効な選択肢です。

まとめ

油絵のにおい対策として有効なのはこの3つ。

  • 換気をする
  • 低臭(オドレス)画溶液を使う
  • 水性油絵具を使う

メーカー側も匂い問題には長年向き合っていて、こうした製品開発の恩恵はとてもありがたいですね。

なお、絵の具そのものが乾燥する際に発するにおいまで完全に消すのは難しいものの、今回紹介した方法を組み合わせることで体感的な臭いはかなり軽減できます。

あとがき

逆に「香りを楽しみたい」方向けの画溶液も存在します。

ラベンダーなどのアロマオイルを配合したタイプで、油絵特有の刺激臭ではなく、爽やかな香りに仕上げられています。

青いガラス瓶のデザインも美しく、画材としての所有感も満たしてくれます。

におい問題は油絵を続ける上でのハードルになりがちですが、自分の制作環境に合った方法を選べば、無理なく付き合っていけるはずです。

室内制作の参考になれば嬉しいです。

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