油絵を描く上で気になることのひとつがやはり独特の”におい”ですね。
個人的には割と好きなのですが、この匂いが嫌で油絵を断念したとか、
ご家族の不評を買ってしまい、描きづらい状況だったりという話をよく聞きます。
専用の描く部屋やアトリエがあれば良いのですが、なかなか確保するのも難しいですし、お部屋の壁や家具にも臭いがついてしまう恐れがあります。
ということで、においが軽減されたオイルや絵の具を紹介してみますので参考にしてみてください。
そもそも、油絵の臭いの原因は何か?
油絵の臭いの主な原因は画溶液(オイル)です。
テレピンやペトロールなどの揮発性油は特に臭いがキツイので苦手な方も多いと聞きます。
これら揮発性油は特性ゆえに空気中に発散してしまいます。
これがあの独特な臭いが部屋に充満する原因になってしまうんですね。
できる対策を調べてみました。
臭い対策① 換気をする
当たり前のようですがまずは換気。空気が循環することで臭いが充満するのを抑えられます。
臭い対策② 無臭タイプのオドレス画用液を使う
油絵の臭いが気になる方のための商品があります。
それがオドレスシリーズの画溶液。国産の画材メーカー、ホルベイン社から発売されています。
オドレスは「無臭の〜」という意味で、においが気になる人向けに開発されたものです。
例えばオドレスペトロールという商品なら石油系溶剤であるペトロールの石油臭を取り除いたものです。実際に嗅いでみると、確かにほぼ無臭です。
他にもオドレスペトロールで調合されたオドレスペンチングオイル、オドレスルソルバン、ワニスのオドレスパンドルなどのラインナップがあります。
臭い対策③ 水性油絵の具を使う
これまたホルベイン社から発売されている水性油絵具アクアオイルカラーデュオを使うのも選択肢の一つ。この商品、油絵具なのに水を使って描くことができます。
なぜそんなことができるかというと、絵の具に界面活性剤が配合されていて油にも水にも馴染むようエマルションという乳化された状態を作っているから。身近だとマヨネーズがそのようです。
そもそもオイルを使わなくていいから油の臭いはしませんね。
あとがき
油絵のにおいが気になる方向けにメーカーも企業努力されていて、とてもありがたいです。
油絵具が乾くときに発すると云われるにおい自体は消すことは難しいかもしれませんが、今回ご紹介した画溶液などを使うことで少しでもにおいを軽減することができそうです。
・換気する
・オドレス画溶液を使う
・水性油絵具を使う
このような対策をしてみてください。
逆に、アロマオイルを配合した良い香りの画溶液を紹介します。におい自体はありますが爽やかな香りに仕上がっています。ビンも青くておしゃれ。
ぜひお試しください。