こんにちは!今回はコスパに優れていると噂の水彩絵の具『サクラ マット水彩』を使ってみたいと思います!
幼稚園や小学校などで学童用としてもよく使われているので目にしたことがある方も多いのではないかと思います。
こんなビジュアルのやつですね。実際に使いながらレビューしてみたいと思います!
サクラマット水彩の歴史
使う前にちょっとだけお勉強タイム!
この絵の具が作られた歴史的背景を知ることで使うのがより深く、おもしろく感じられるのではないかと思ったので少しだけ紹介してみます。
サクラマット水彩が生まれたのは1950年(昭和25年)
昭和初期の頃、水彩絵の具は鉛のチューブに入った透明水彩絵の具が主流でした。この透明水彩は白い絵の具を使わずに紙の白さを生かすという少し高度な技術を用いるため、低学年〜中学年の小学生にはあまり相応しくないとされていたそうです。そこで子どもたちが感覚的にのびのび描けるよう開発されたのがマット水彩なのです。
学校教育においては子どもが自己の感じるままを自由に表現するために、使いやすい絵具が強く求められました。
そこで、発色を不透明化することによって、子どもが思う通りに描ける絵具が開発されました。それが1950年(昭和25)に開発された「さくらマット水彩」という半透明水彩絵具でした。
なるほど、子どもが失敗を恐れず何度も塗り重ねができるよう、敢えて半透明に作られたんですね。確かに紙の白さを逆算して描いていく透明水彩は大人でも難しいところがありますから、得意不得意を抜きにして子供の感性を伸ばすという観点では最も適した絵の具といえるのではないでしょうか。
サクラマット水彩は半透明!
さて歴史を知ったところで実際に使ってみたいと思います。半透明と紹介されていますがどの程度のものなのか、あかの上にあおの絵の具を塗り重ねてみます。
チューブから出したままならほぼ不透明
乾いたあかの絵の具の上にチューブから出したままのあおの絵の具を塗り重ねてみますと、下の色を隠してくれます。十分な隠蔽性がありますね。
水を多めに溶けば透明に
同じく乾いたあかの絵の具の上に今度は水で多めに溶いたあおを塗り重ねてみます。今度は下の色が少し透けて紫色に見えます。透明水彩のような表現ができますね。
そもそも透明水彩と不透明水彩とは何が違うのかと言いますと、絵具の顔料濃度が関係しています。顔料の配分が多いと不透明になるし、逆に接着剤としてのノリ分などが顔料に比べて多くなると透明性が増していきます。
子どもが使いやすい親切設計デザイン!
何気なく見ていましたが、子どもが使うことを想定していて、実はとてもよく考えられているデザインです。
キャップが開けやすく、失くならない
キャップが本体にくっついているので紛失することもありません。散らかしがちな小さなお子様でも安心してお使いいただけます!
逆さまにしておけば絵の具を最後まで使いきれる!
キャップを下にして立つようになっており、絵の具が使い切りやすくなっています。
小さな気遣いが素敵ですね〜。
値段が安い!
なんといっても値段が安いので財布にも優しい。
定価で一本110円(税抜)です。セットなら更に割安で12色セットが1,100円、24色セットが2,200円です。(2018,9月現在)Amazon、楽天などから購入できます。ちなみに僕は24色セットをAmazonにて¥1,309でポチりました。色数は多いほど楽しいですからねぇ。
しかし、やっすくないですか?いいの?さすがAmazonさんですねぇ。かなりお買い得でした。
描いてみた!
マット水彩の実態がわかってきたところで実際に使って絵を描いてみました。特に構図も何も考えず、感じたままに、ピカソが子どものような無邪気な絵を追求した気持ちになりきって、描いてみる!(意図している時点で純粋な気持ちではないかもしれない…というのは置いておきます(´-`) ンー)
のびのび描けた〜!!笑
結論:発色よし、値段よし、コスパよし
うん、使いやすいですね。色も綺麗ですし。使ってて違和感がないというのは優れている証拠だと思っているので、やっぱりコスパは良かったです。
使わせる子供に対して、描くことに苦手意識を持って欲しくない、子供の感性を伸ばしたい、大事に育てていきたい。そんな風に感じている方にとっておすすめできる最適な絵の具だと思います。なんといってもお安いですしね。もったいぶらずにガンガン使える。「絵を描くことが好きになる」まさにそんな絵の具です。