【書評】誰でもセンスある人になれる?『センスは知識からはじまる』

「センスが欲しい」と思ったことはありませんか?

スポーツでもファッションでも、どの世界でもセンスのある人は一際キラリと目を惹くものがありますよね。

そういうセンスって生まれつきのものだと思い込んでおりましたが、身につけられるものでしょうか。

そんな疑問に一つの答えを見い出す本がありましたのでご紹介。

それがこちら。

くまモンなどを生み出したグッドデザインカンパニーの水野学さんの著書、『センスは知識から始まる』という本です。

この本にはセンスは誰にでも身につけられるものだということが書かれています。

また、センスの身に付け方、磨き方についても言及されておられます。

少しだけお言葉を紹介しますので少しでも気になったらポチって読んでみてください。

ちなみに私はkindleで読むことが多くなりました。ポチればすぐ読めるし書評も書きやすいのでオススメです。

目次

センスとは

水野氏はセンスをこう定義されています。

センスとは知識の集積

センスとは、数値化できない事象を最適化すること

もともと感覚的な言葉だとは思っていましたが、目から鱗だったのは「最適化」という言葉。

野球のバッティングで例えるなら、素振りを何万回とスイングしてる内に無駄な力みがなくなり洗練されてくるように最適化が体現された結果、センスというものが感じられるようになるということでしょうか。

「センス」という言葉自体の意味はコトバンクでは以下になります。

センス(sense)

1 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。「文学的なセンスがある」「センスのよくない服装」「バッティングセンス」
2 判断力。思慮。良識。「社会人としてのセンスを問われる」

センスとは – コトバンク

センスを身につけるには『普通』が鍵?

センスのよさとはミステリアスなものでもないし、特別な人だけに備わった才能でもありません。方法を知って、やるべきことをやり、必要な時間をかければ、誰にでも手に入るもの

さらにセンスを身に付ける上で鍵となるのが「普通」とは何かを知ること、とのこと。

普通こそ、「センスのいい/悪い」を測ることができる唯一の道具

奇抜や斬新さが必要かと思いきや、大事なのは”普通”と呼ばれる一般的な感覚基準ということ。”普通”の感覚というのは今思えば、学校や社会で窮屈さを感じながらも自然と身につけていくものかとも思いますが、世間を観察することでも見えてくるのではないかと思います。例えば、一つのニュースに対するコメントなどでも世間の声や意見を見ることができ、様々な見方があるというのも感じ取ることができます。

水野氏はあらゆるジャンルの雑誌を読んでその感覚を養うトレーニングをされているそうです。

センスを磨くには『観察力』が必要

センスを磨くには、あらゆることに気がつく几帳面さ、人が見ていないところに気がつける観察力が必要

センスを磨くには知識が必要ですが、知識を吸収し自分のものとしていくには、感受性と好奇心が必要

観察力、感受性、好奇心というものがセンスに繋がるとのこと。

ファッションモデルは歩き方一つでセンスの有り無しがわかるそう。まず服に対する好奇心、素材や意匠に対する観察力、自分なりの感受性による表現力。それらがあのウォーキング一つに表現される。スタイルが良いというだけではなく、ファッションのことをどれだけ考えられるか。という趣旨を把握し、繊細で機微な感性が必要なんですね。

現代社会において、センスとはマナー

立ち居振る舞い、所作でもセンスを感じられる人がいますね。小さなことかもしれませんが日常でもセンスを磨く場面は多々あるのではないかと思います。

街中で傘を横に持って歩いたら後ろの人に当たって危ないな、とか、タバコに火をつけたままポイ捨てしたら危ないな、とか、少し考えたり想像力を持てる余裕を持つことがセンスに繋がってくるのではないかと思います。

おわりに

どんな分野でもたくさん知り、考察し、実践し、学ぶ人が輝くということですかね。

そういった積み重ねがセンスとして体現されてくるのでしょうか。

好きこそ物の上手なれという言葉が有りますが、好きだからこそ細かいところや見えない部分にも意識が向けられるのでしょうね。同じ素振り100回でもただ振るのと、試合を想定してコースや配球を考えながら振るのではやはり差が出てくるのだろうと思います。

センスを磨くには興味関心を向けること。つまり好きになること。好きになれることをもっと好きになるにはどうすればいいか。というのを自分なりに楽しみながら実践していくことだと思いました。

ということで、私の文章力の最適化は長期戦になるかと思われます・・!

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