今回は銀筆(シルバーポイント)について書いていきたいと思います。
銀を擦り付けて描画する画材です。
それがこちら
銀の芯がホルダーに入っています。
渋谷にあるウエマツ画材さんで購入しました。
通販だと画材あーるさんでも購入できます。
あとは径の合う銀線や銅線をホルダーに入れてヤスリで尖らせて自作する方法もあります。
目次
銀筆の歴史
銀筆は12世紀頃には西洋で使われていたと言われていますが、盛んに使われだしたのは15世紀ごろのルネサンス期と言われています。
レオナルド・ダ・ヴィンチやアルブレヒト・デューラーらが銀筆で描いたデッサンも残っています。
銀筆の特徴と魅力
- 細く緻密な線が描ける。
- 半永久的に耐久性のある描線が得られる。
- 時間の経過と共に酸化して褐色に変化する。
支持体の作り方
銀筆は通常の画用紙や紙では画面を滑ってしまいうまく描けません。
なので、金属がうまく擦れるよう研磨質のある支持体を作る必要があります。
アクリル絵具の下地に使われるジェッソや炭酸カルシウムを膠で溶いた白亜地、石膏地などが適当ですが、今回は簡単に胡粉ジェッソを使用します。
作り方はとても簡単で紙や板に塗るだけ。
上の画像の通りジェッソが塗ってある方は描画できていますが、塗っていない方は凹むだけで描画できていません。
下地があるのとないのでは描きやすさが変わってきます。
描いてみた
あとがき
う〜ん
銀筆、難しいです。
下地を作っても濃く出ないんですね。
鉛筆で例えるなら5Hくらいの硬い鉛筆のみで描くみたいな難しさがあります。
消しゴムも使えないので修正もできません。
シンプルに線を重ねるハッチングで明暗を出していくしかありません。
もっと練習が必要ですね。
ただ、描いた絵は時間の経過とともに色味が変わるみたいなのでちょっと楽しみですね。
ではでは。
ちなみにこちらは合金で作られたメタルポイント。