半永久的に描ける銀筆(シルバーポイント)で手のデッサンに挑戦してみた

目次

銀筆(シルバーポイント)とは?

銀筆は、銀を擦り付けて描く西洋伝統画材です。ホルダーに銀の芯を入れて描くので、滑らかな線と独特の光沢感が特徴。

ホルダーに入れたシルバーポイント
銀筆の芯をホルダーに入れた状態
ホルダーに入れたシルバーポイントの芯先
銀筆の芯先

銀筆の歴史

銀筆は鉛筆の先祖と言われており、12世紀頃からヨーロッパで使われていました。そして15世紀のルネサンス期に大流行。
レオナルド・ダ・ヴィンチやアルブレヒト・デューラーも銀筆で描いたデッサンを残しています。

レオナルド・ダ・ヴィンチのシルバーポイントによる手と腕の習作
レオナルド・ダ・ヴィンチ《手と腕の習作》
Public domain, Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Leonardo_da_Vinci_-_RCIN_912558,_A_study_of_a_woman%27s_hands_c.1490.jpg
アルブレヒト・デューラーのメタルポイントによる自画像
アルブレヒト・デューラー《13歳の自画像》
Albrecht Dürer, Public domain, via Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Durer-self-portrait-at-the-age-of-thirteen.jpg

銀筆の特徴

  • 時間の経過で酸化し褐色に変化
  • 細く緻密な線が描ける
  • 半永久的に残る描線

支持体の準備

銀筆は普通の紙では滑って描けません。
下地を作ることで銀がうまく擦れて描画できます。

おすすめの下地

  • 胡粉ジェッソ(紙や板に塗るだけで簡単)
  • 白亜地や石膏地(本格派向け)

下地の有無で描きやすさが大きく変わります。画像の通り、ジェッソを塗った方は描画可能、塗っていない方は凹むだけで描画できません。

銀筆での描画で下地の有る無し比較
銀筆での描画(下地有無比較)

板に塗る場合は何層にも塗り重ねて、刷毛の塗り跡が気になる場合はヤスリで平滑な画面にするのがおすすめです。

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実際に描いてみた

今回は手のデッサンに挑戦。
銀筆は濃く出ないため、鉛筆の5Hくらいで描く硬さに近い感覚です。
消しゴムは使えず、修正もできないので、ハッチング(線を重ねて明暗を出す)で描くしかありません。

少し練習が必要ですが、描いた線は時間の経過とともに色味が変化するのが楽しみです。

ナオゾー銀筆による手の習作
銀筆で手のデッサン練習

銀筆はどこで買える?

銀筆はあまり一般的でない特殊な画材のため、購入できる場所が限られているようです。確認したところ、実店舗では渋谷のウエマツ画材さんや、通販の画材あーるさんで発見しました。

ちなみに、私はウエマツさんで購入しました。当時は銀筆の他に、銅や真鍮製のメタルポイント、専用の紙も販売していました。

オリジナル画材メタルポイント ウエマツ

径の合う銀線や銅線を自作してホルダーに入れる方法もあります。

Amazonで銀筆(シルバーポイント)は買える?

銀筆(シルバーポイント)は一般的な画材店ではあまり見かけませんが、Amazonでも一部取り扱いがあります。

実際に確認したところ、以下のような商品が見つかりました。

銀筆は自作できる?

純銀の棒、またはシルバー925の銀線(φ1〜2mm,長さ3〜5cm)と芯ホルダーがあれば可能です。先端をヤスリ#400~1000番程度で削って尖らせて描画しやすくします。磨きすぎても乗らないし、尖らせすぎても支持体を傷めるので軽く引っかかる程度に整えます。

おすすめの芯ホルダーはこちらの記事にまとめました。銀筆を自作するときは2mmのタイプがおすすめです。

あとがき

銀筆の線は薄く控えめながら存在感があります。
下地作りや線のコントロールなど、ちょっとした工夫で表現の幅が広がるのが面白いところ。
描きながら、銀筆ならではの質感や光沢を楽しんでみてください。

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