有名人にサインをもらうことはありますか?
色紙だけでなく服やスマホに書いてもらうこともあるそうで、サインをもらったiPhoneなどを使い続けるには保護しないとすぐに擦れて消えてしまいますよね。
では、iPhoneやスマホ裏のツルツルした面に油性ペンで書いたサインを保護する方法はなんだろう?
そんな疑問に対して画材を使って解決できるか調べてみて、一つの結論に至りましたので共有します。
それは「パステルフィキサチーフ」を使うことでした。
フィキサチーフとは
フィキサチーフとは絵画用の定着剤のことです。こちらはスプレータイプのもの。
アルコール系、アクリル系、油性系などの溶剤の種類があり、支持体や使用する画材で適するものが変わります。
アルコール系は浸透させて定着させるタイプで、紙に鉛筆や木炭デッサンなどで描いたときに使用します。
アクリル系と油性系は表面に膜を張るタイプで、パステル画や水彩画などの画面に使用します。
今回の場合、サインがアルコール系溶剤に溶けてしまいますので、表面をコーティングしてくれるアクリル系溶剤のタイプを使用します。
フィキサチーフの使い方
使い方はとても簡単。30cmほど離して満遍なく噴きかけるだけ。
薄く2〜3回かければ十分コーティングしてくれます。
スマホの場合、カメラ部分やイヤホンジャック等のスプレーをかけたくない部分にはマスキングテープなどで養生しておいたほうが良いと思います。
ポイントは薄く吹きかけるのを繰り返すこと。一度に厚くかけようとすると液ダレして見栄えに影響してしまいます。
テスト検証
本番に行く前にアクリル板を使ってテストしてみます。
アクリル板にマッキーで線を書きます。キュキュッ!
右側半分にパステルフィキサチーフを噴きかけていきます。
かけたら2〜3分乾かして、また噴きかけてを5回ほど繰り返しました。
かけてない左側に対して右側はうっすらと膜が張られているのがわかります。
アルコールを染み込ませたティッシュで拭き取ってみました。
左側の何もしてない方は軽く一拭きしただけで簡単に落ちてしまったのに対し、右側は耐えてくれました。多少の擦りなどからはコーティングされてるのではないかと。これをかけてスマホカバーをつければさらに安心ですね。
使用の際、屋内の場合は十分に換気をしてください。できれば屋外でかけた方が良いです。シンプルに溶剤くさいので。
あとがき
いかがでしたでしょうか。スマホにサインをもらう機会があれば、パステルフィキサチーフをかける選択はいかがでしょう。ムキ出しよりは幾分マシではないかと思います。
フィキサチーフのサイズはスマホのサインを保護する目的なら100mlで十分です。
絵を描く人は大きめのものを使う人が多いです。100mlじゃ足りねーってなります。
この記事がお役に立てれば幸いです。それでは。
追記 プラボトルにかけてみました
プラのボトルケースにマッキーで書かれたサインでも大丈夫?とのお問い合わせをいただいたので試してみました。
用意したもの
- 100均のプラボトル
- マッキー
- パステルフィキサチーフ
ちょっと噴射が近すぎて液ダレしてしまいました・・・
無事、コーティングできました。吹き付けてあるので当然ですが、素材のツルツルと言うよりは少しザラザラと梨地のような雰囲気になります。
強く引っ掻けば傷付きますのでご注意ください。
やはり2〜3回だとコーティングが薄い感じがするので5〜6回以上薄く吹き付けたほうが良さそうです。
以上です。