「アクリル絵の具」と「油絵の具」は併用できるのか?

さて、油絵の具の良さでもあり、欠点でもある「乾きが遅い」という特性を補うためにアクリル絵の具を併用することはできるのだろうか?

結論から言ってしまえば、できます

しかし注意点がありますので、それぞれの特性を良く理解した上でうまく活用していきましょう。

目次

アクリル絵の具の特性

アクリル絵の具は主にアクリル樹脂という糊を使って練られた絵の具です。

この絵の具は水で溶かして書くことができ、乾くと耐水性になるとても便利で使い勝手の良い絵の具です。

支持体は選ばず、紙、キャンバス、木、石、ガラスなど、何にでも描くことができます。



油絵の具の特性

油絵の具は乾性油で練られた絵の具です。

油は酸化重合という化学反応で固着します。

水分が蒸発して画面に定着する水彩絵の具やアクリル絵のぐとは全くの別物です。

併用の注意点

ドレッシングを想像してもらえるとわかり易いと思いますが、水と油は基本的には混ざりません。

しかし、水分が抜けた状態のアクリル絵の具の上になら油絵の具を重ねることが可能です。

万が一、水分が残っている画面に油を乗せてしまった場合、蒸発したい水分が逃げ場を失い、亀裂や剥落を起こしてしまいますし、しっかり定着してくれません。

まとめ

  • アクリル・油絵兼用キャンバスを使う。
  • 油はアクリルの上から描く。

以上の注意点を守ってうまく活用していきましょう!

関連→油絵の具について

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