昨年の10月に東京渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムにてピーター・ラビット展を見てきました。
作者のビアトリクス・ポターの生誕150周年ということで、直筆の絵本原画やスケッチ、愛用品などを見ることができました。
子供の頃、絵本を読んだ記憶がよみがえりました。
お話と絵が見事にほんわかしていて優しい気持ちになったのを覚えています。
ピーターラビットはどのようにして生まれたのか
さて、たくさんの人たちに愛され、親しまれている世界一有名なウサギの絵本『ピーターラビット』この物語は、たった一人の少年に送られた絵手紙から始まったそうです。
その少年は病気を患っていて、そんな彼を励まそうとして描かれたそうです。
その絵手紙も展示されていたのですが、手抜きとかじゃなくほんとクオリティが高いものでした。やさしいお人ですよ・・・
はじめから絵本を作ろうとしていたわけではなかったんですね。まず、身近な人のために自分のできることを愛情持って行うこと。その結果が『ピーターラビット』になったんですね。
何を描いたら良いか分からない時は、身近な人が喜ぶ絵を描いてみよう!
ピーターを描いた観察眼
絵本に出てくる動物たちは擬人化されていますが、とても理にかなった動きをしています。
ポターは幼い頃から飼育していた動物たちをスケッチしていました。動物が身近な存在だったからこそ生まれた観察力なのかもしれません。
描かれたスケッチからは優しく柔らかで温かい印象を感じることができ、彼女の人間性も垣間見ることができます。
対象を観察し構造を理解することが大事だと感じました。
描く対象をよく観察してみよう。また自分がその対象をどのように感じているかも表現してみよう。
ポターの名言
幼少期から動物や植物のスケッチを好んでいた彼女はこのような言葉を残しています。
人はなぜ見るだけで満足できないのだろうか。
私はいてもたってもいられない。
絵に描かなければ。
たとえ酷い出来であったとしても…
ビアトリクス・ポター
う〜ん、これは根っからの絵描き人ですね。最後の一文に彼女の謙虚さが伺えますが・・・
作品はどれも繊細で温かみに溢れていて、とても素晴らしかったです。
感動したことや感じたことを絵に描いてみよう。うまく描けなくてもいいんだ!
まとめ
今回わたしが学んだことは以下の3点
- 身近な人が喜ぶ絵を描くこと
- よく観察すること
- 上手い下手を超えて、感じたことを表現すること
「言うは易く行うは難し」とは言いますが、彼女の生き様に感銘を受けたので記事にしてみました。
ご覧いただき、ありがとうございました。